害虫に間違いやすい益虫

bee_032害虫というのは、あきらかに人間に対して何らかの害をもたらすような虫を指していうのですが、自然界には益虫と呼ばれる人間にとっては良い影響をもたらしてくれる虫もいるといわれています。もちろん、害虫とか益虫といった呼び方自体は、普遍性も何もないとは思うのです。単なる利害関係に基づいて、人間が勝手に虫をそう呼んでいるに過ぎないのです。

そこで益虫と呼ばれている虫には、実際にどのような虫がいるのか?を調べてみることにしました。例えば身近な虫の中では、クモやヤモリが益虫に分類されるのだそうです。といいますのはクモやヤモリというのは、害虫と呼ばれているハエなどの細かい虫を捕食してくれるのだそうです。その代りクモ自体は、この虫は害虫とか益虫といった区別をせずに捕食しているということもあって、時にはミツバチなどの益虫も捕食してしまうのだそうです。ちなみにミツバチというのは、人間にとっては蜂蜜を採取するためにはなくてはならない虫でもあります。

ところで自然界の中には、害虫に間違いやすい益虫というのも沢山います。例えば家庭菜園や無農薬栽培を行う上において、一番厄介なのはアブラムシとアオムシだと思うのです。とくにアブラムシというのは、相当な数にもなるので野菜などから取り除くのにも一苦労します。そんなアオムシを捕食してくれる益虫として、ヒラタアブという虫がいます。従って、このヒラタアブのさなぎや幼虫を害虫と間違って取り除いてしまうのだけはなるべく避けたいものです。それにテントウムシもアブラムシを捕食してくれるので益虫に分類されるのですが、テントウムシを害虫と間違える人はまずいないでしょうね。

このようにして野菜にくっ付いている虫には、害虫と益虫とが入り混じっていることが多いので、とくに注意が必要になると思うのです。従って、間違っても益虫だけは殺さないようにしないとそれだけ害虫が増えるのですからね。